学校案内の図解がIR資料に向いている?

私たちインクデザインでは、日々IR資料のデザインを扱う中で「伝えたい情報を、直感的に誤解なく届ける」ために図解表現をよく使います。

そんなとき、意外と大学の学校案内やパンフレットがヒントになるかも!というお話しをしていこうと思います。

引用:東北大学案内パンフレット、東北大学様、北海道情報大学2026パンフレット、北海道情報大学様、聖徳大学様

※弊社の実績ではありません。
※本記事における各社IR資料の引用は、優れたIR資料を紹介し、デザイン業界の活性化に貢献することを目的としております。

デザインの話

インクデザインでは、週に一度チームや役割を問わずオンラインで集まる朝礼があり、そこで「デザインの話」として、持ち回りで好きなテーマを発表・共有する時間をつくっています。

今回は、その「デザインの話」でデザイナーのふうかさんが発表してくれた内容をもとに、「学校案内の図解って、IR資料にも使えそう」という視点でポイントを整理してみました。

受験生に向けて、学部・学科の特徴や学びの領域を「ひと目で理解できる形」に整理しているため、IR資料にも転用しやすい図解がたくさんあります。

今回は、学校案内でよく見る図解表現の中から、IR資料に活かしやすそうな3つの型をピックアップして紹介します。

学校案内の図解がIR資料に向いている理由

学校案内は、情報量が多いテーマ(学部、カリキュラム、将来像、強みなど)を扱いながらも、読む人の前提知識がバラバラなことが多い媒体です。

そのため「文章で説明する前に、まず全体像を見せる」工夫が徹底されています。

IR資料でも同じで、

  • 事業領域やバリューチェーンを一枚で把握させたい
  • セグメント別の位置づけ・関係性を整理したい
  • 施策や取り組みを「体系」として見せたい

といった場面で、学校案内由来の図解はそのまま参考になりますね。

① 放射(東北大学)

引用:東北大学案内パンフレット、東北大学様

要素が多いテーマを、色味の濃淡やグラデーションでうまくコントロールしつつ、中心から周辺へ情報を広げていくタイプの図解です。

「どれも同じくらい重要だけど、関係性も示したい」情報に向いています。

IR資料での使いどころ

  • 事業ポートフォリオの全体像(中心=企業価値、周辺=各事業/機能 など)
  • 価値創造ストーリーの構成要素(強み、資本、施策、成果)
  • マテリアリティと取り組みの整理(重要テーマを俯瞰で見せる)

つくるときの注意

  • 情報が増えるほど粒が小さくなるので、読みやすさの下限(文字サイズ/余白)を決める
  • 色で分類するなら、色数を増やしすぎず、濃淡や面積で差をつける

② ベン図(北海道情報大学)

引用:北海道情報大学2026パンフレット、北海道情報大学様

重なりを使って「領域の関係性」を見せる図解です。

しかもこの例は、背景のグレーと「濁らないグラデーション」で、軽やかに見せているのが上手いポイント。

IR資料での使いどころ

  • セグメント横断の取り組み(複数事業に跨るDX/研究開発など)
  • 既存事業×新規領域の重なり(新市場創出、用途拡大)
  • 統合の説明(複数サービスの統合価値、共通基盤)

つくるときの注意

  • ベン図は「重なり=意味」なので、重なり部分のラベル設計が肝
  • きれいに整えようとすると、逆に「で、結局なにが言いたいの?」となりやすいので、入れる要素は絞るのが大切(目安は3〜4領域まで)。要素が増えるほど、重なりも増えて意味がぼやけやすくなります。

③ 縦並び(聖徳大学)

引用:聖徳大学様

アイコン部分がクリップのような形になっていて、見出しのリズムが生まれるタイプ。

カラフルだけど落ち着いたトーンで、情報のまとまりが伝わりやすい構成です。

IR資料での使いどころ

  • 施策一覧(中計の重点施策、サステナ施策など)を読みやすく並べたいとき
  • マテリアリティ→KPI→取り組み のように、同じ粒度の要素を縦に積む構成
  • ステップ説明(プロセス、ロードマップの補助)

つくるときの注意

  • カテゴリが増えるほど縦に長くなるので、1ページで収めるなら要約ラベルに寄せる
  • アイコンは情報量を増やしがちなので「意味を持たせる」か「装飾に徹する」かを決める

わかりやすさの選択肢としての図解

今回発表してくれたデザイナーのふうかさんは、今回の発表に伴い学校案内の事例を見ながら「ただ『らしさ』を表現すればいいのではなく、社会の状況や目的・ニーズに合わせて、デザインの選択肢をコントロールする必要がある」と改めて感じたそうです。

表面的な美しさに留まらず、一歩踏み込んだ『背景』までを描き出し、より説得力と効果のある提案ができるようになっていきたい——そんな気づきがあったとのことでした。

図解もまさに同じで、「それっぽく整える」ことがゴールではなく、相手が知りたいことや置かれている状況に合わせて、情報の量・並べ方・強弱を調整するのが大事なんだと思います。

今回紹介した放射・ベン図・縦並びのような型は、そのための“選択肢”のひとつ。目的に合わせて、ちょうどいい見せ方を選べるようにしていきたいですね。

今後も「デザインの話」を通じて、社内で定期的にデザインに向き合う意識を高めあったり、情報交換を行っていければと思います。

これまでにも紹介してきたデザインの話はこちら↓

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最近入社したと思ってたんですけどもう半年経ってて、毎日が勉強であっという間で楽しいです。

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